「えっ、ハッピーセットって1人4個までなの!?」
SNSで話題になっているこのニュース、実は2025年5月23日から始まる新たな購入制限なんです。大人気の「ちいかわ」や「マインクラフト」とのコラボで注目が集まる中、なぜこのようなルールが導入されたのか?背景には、子どもたちの笑顔を守りたいという、ある想いが込められていました――。
■マクドナルドのハッピーセット、なぜ“4セット制限”に?
2025年5月23日開始の新ルール
2025年5月23日(金)から、マクドナルドではハッピーセットの購入に「1人4セットまで」という新たな制限が導入されます。このルールは全国の店舗で一斉に適用され、「ちいかわ第2弾」や「マインクラフト ザ・ムービー」とのコラボが対象。店頭だけでなく、モバイルオーダーなどの購入方法でも制限が設けられる予定です。
これまで、人気アイテムが登場するたびに起こっていた“買い占め”問題を少しでも防ぐため、そして多くのお子様に行き渡るようにとの配慮から生まれたこの取り組み。ちょっと意外ですが、背景にはかなり切実な事情が隠されています。
ちいかわ人気が背景に?
この制限ルールの発端は、やはり「ちいかわ人気」にあります。前回の第1弾では、販売開始直後から店舗に長蛇の列ができ、数時間で完売するケースも。SNS上では「朝行ったのに売り切れてた」「仕事帰りにはもう無かった…」という声が多く見られ、特に子ども連れの保護者からは不満の声が噴出しました。
転売対策としての苦渋の決断
さらに深刻だったのが「転売」です。メルカリやフリマアプリでは、ちいかわグッズが定価の数倍で出品され、購入者の多くが子どもたちではなく“大人のコレクターや転売ヤー”だったことが問題視されました。今回の「1人4セットまで」ルールは、そうした事態の再発を防ぐための措置。マクドナルド側も「転売目的の購入はご遠慮ください」と公式に呼びかけています。
■“4セット制限”の狙いとは?
「多くのお子様に届けたい」企業の思い
「できるだけたくさんのお子様に、ハッピーセットを楽しんでほしい」――それが、マクドナルドが掲げる今回の制限の核心です。1人4セットという数は、家族連れや兄弟姉妹分を想定していると言われており、無理のないラインでの制限になっています。
店舗側もこの方針に沿って、可能な限り在庫の分配を公平に行う努力をしているとのこと。公式サイトやSNSでも、“おもちゃが目的の方も、お食事が目的の方も、どちらも満足していただきたい”という姿勢が伝えられています。
再販や在庫切れに悩む保護者の声
過去の販売では、「朝から店舗に行ったのに買えなかった」「何店舗回っても売り切れ」という悲鳴のような投稿がSNSに溢れていました。とくに小さなお子様を連れて並ぶことが難しい保護者にとって、人気グッズの早期完売は悩みのタネ。
今回のような購入制限があることで、過剰な争奪戦が緩和され、結果として“普通に買える”という当たり前の安心感が生まれるのでは、と期待する声も上がっています。
■過去にはどうだった?ちいかわ第1弾の実態
即完売&高額転売の現場
2024年に販売された「ちいかわ×ハッピーセット」第1弾は、まさに“社会現象”ともいえる盛り上がりを見せました。販売開始日の朝から店舗前には行列ができ、10時にはすでにおもちゃが品切れというケースも。
さらに、メルカリやフリマサイトにはその日のうちにハッピーセットのおもちゃが多数出品。定価では数百円のグッズが、1,000円以上で売買される事態に。中にはフルコンプセットが5,000円以上の値をつけていたこともあり、SNSでは「これはもう子どものためのおもちゃじゃない」といった批判が噴出しました。
SNSでの不満と共感の声
販売当日のX(旧Twitter)やInstagramには、
- 「子どもが楽しみにしてたのに、売り切れてた…」
- 「転売ヤーに全部持ってかれた」
- 「買えた人おめでとう!私も明日リベンジします」
など、さまざまな声が投稿されました。不満や怒りの声とともに、購入できなかった人同士が励まし合うコメントも多く、ちいかわ人気がただの流行ではなく、感情に訴える“共感コンテンツ”であることを裏付けています。
■私たちはどう対応すべき?制限時代のハッピーセット購入術
平日朝イチが狙い目?在庫残ってる時間帯とは
「できるだけ確実にゲットしたい!」という方におすすめなのが、“平日朝イチ”の来店です。土日や祝日は競争率が高く、開店から1~2時間で売り切れる店舗もある一方、平日の朝は比較的落ち着いている傾向があります。
また、都市部よりも郊外の店舗のほうが在庫が持ちやすいという情報も。あらかじめ営業時間を確認し、なるべく早めに来店するのがベストです。
家族や知人と協力して購入する方法
「欲しいアイテムが複数ある」「兄弟分を揃えたい」――そんな時は、家族や友人と協力するのもひとつの手。1人4セットまでという制限なので、複数人で来店すればそれだけ選択肢も広がります。
ただし、購入時はあくまでも“子どものために”というスタンスで。大人だけのグループでの大量購入は、他の保護者や店側にとっても不信感を生む原因になりかねません。
転売に頼らず楽しむコツ
「どうしてもコンプリートしたい!」という気持ち、よくわかります。でも、転売で高額な商品を買うのは避けたいところ。SNSで“交換相手”を募集したり、後日再販されるチャンスを待つという選択肢もあります。
最近ではフリマアプリでも“定価+送料のみ”で交換してくれる良心的なユーザーも増えており、コミュニティの力で欲しいアイテムを手に入れる方法も注目されています。
■まとめ|子どもたちの笑顔を守るために
今回導入された「ハッピーセット1人4個まで」の購入制限。一見すると窮屈なルールにも感じますが、その背景には“本当に必要としている子どもたちに届けたい”という、マクドナルドの思いやりが詰まっています。
人気キャラとのコラボで注目が集まる今だからこそ、私たち消費者側もその意図を理解し、ルールを守って楽しむ姿勢が求められています。
買えなかったときの悔しさや、買えたときの喜び――そのすべてが、子どもとの思い出になるように。みんなでちょっとずつ気をつけて、ハッピーセットの「ハッピー」を本当に大切にしていきましょう。