「もし会えるなら、誠心誠意謝ってほしい人がいる」──そんな強い言葉を発したのは、あの“嵐”の二宮和也さん。
2025年6月17日、彼の初の新書『独断と偏見』が発売され、大きな注目を集めています。その中で「今いちばん会いたい人」として名前を挙げたのは、旧ジャニーズ事務所の創業者・ジャニー喜多川氏でした。
一体なぜ、故人である彼に「謝ってほしい」とまで語ったのか? 二宮さんの“覚悟”と“本音”に迫ります。
二宮和也が新書で語った“会いたい人”とは?
『独断と偏見』に込めた想い
二宮さんの新書『独断と偏見』は、その名のとおり、彼が自身の経験と思いを赤裸々に綴った一冊です。嵐としての活動、独立の裏側、そして何より、旧ジャニーズ事務所への複雑な心情が滲み出ています。
「自分の言葉で伝えたい」という強い思いが、行間から伝わると話題に。
なぜ“ジャニー喜多川”を挙げたのか
新書の中で「今いちばん会ってみたい人は?」という問いに対し、彼はあえて「ジャニー喜多川さん」と答えました。
「謝ってほしい」という強い言葉の意味
それは単なる“会いたい”ではなく、明確に「謝ってほしい」という思い。二宮さんは、「自分たちの大切な“居場所”を壊した責任を取ってほしい」と心から語っています。
ここには、嵐として、そして個人として過ごしてきた歳月への強い誇りと、その居場所を失った悔しさが滲んでいます。
旧ジャニーズ問題と嵐の立場
性加害問題とSMILE-UP.の影響
旧ジャニーズ事務所における性加害問題は、2023年から本格的に報道され、多くの被害者の声が明るみに出ました。SMILE-UP.という新体制への移行が発表されるも、過去の清算は依然として大きな課題です。
嵐メンバーの中で最初に声を上げた二宮和也
数あるタレントの中でも、二宮さんは“嵐の看板”を背負ったまま、最初にこの問題に正面から向き合いました。「名前がなくなることに異論はない」とはっきり語ったその姿勢は、多くのファンを驚かせました。
“事務所という居場所”が崩れた意味
旧事務所は、彼にとって“仲間と共に育った場所”。その場所が加害の舞台だったと知った衝撃は計り知れません。だからこそ、「謝ってほしい」という言葉には深い意味が込められているのです。
二宮和也が伝えたかった「未来へのメッセージ」
芸能界の体質変化を願って
ただ過去を責めるのではなく、「これからの芸能界が、より透明で、誰もが安心できる場所になってほしい」との願いがにじんでいます。二宮さんは自らの経験を、後に続く人たちのために伝えているのです。
ファンへの思いやりと誠実な態度
本の中でも、彼は繰り返し「ファンの存在が支え」と語っています。だからこそ、この問題から逃げることなく、正直に向き合う決意をしたのでしょう。
今後の活動と“独立”という選択の背景
2023年に個人での活動を発表した二宮さん。その背景には、ただの“独立”ではなく、“新しいスタート”への強い意志がありました。これは彼にとって、そして芸能界にとっての「再出発」です。
ファンが感じる葛藤とこれからの応援の形
「好きだったあの頃」との向き合い方
ファンにとっては、長年応援してきた存在が“過去に加害を黙認していた”とされるのは苦しい現実。でも、だからこそ「自分は何を大切にしていたのか」を見つめ直す機会でもあります。
変わっていくアイドル像と信頼の再構築
今、アイドルや芸能人は“完璧”ではなく、“人として誠実であること”が求められる時代。二宮さんのように、過去と向き合い、発信する姿が、今後の「信頼のカタチ」をつくっていくのかもしれません。
応援する私たちにできること
好きな人を信じること、でも盲信せずに、事実にも目を向けること。そんな“バランスある応援”こそが、これからのファンの在り方として求められていくでしょう。
まとめ|真実と向き合う勇気を、私たちも
二宮和也さんが「謝ってほしい」と語ったその言葉は、過去への怒りだけでなく、未来への希望と責任を込めたメッセージでした。
私たちもまた、真実と向き合い、声を上げたその勇気を受け止めながら、自分なりの“応援のかたち”を考える時なのかもしれません。