「え、どうして帰ってこないの?」——第8話では、夫の帰宅を待ちわびるなつ美の胸の内と、少しのすれ違いから生まれる夫婦の緊張感が描かれました。
昭和という時代背景の中で、優しさと不安が交差する“めおと日和”のリアルな1ヶ月。
第8話のあらすじと見どころ、そして読者から共感の声が集まるポイントをたっぷりとご紹介します。
第8話のあらすじ|“帰宅”が生むすれ違い
なつ美の年越しと瀧昌の1ヶ月
年明けを迎えたなつ美(芳根京子)は、夫・瀧昌(本田響矢)との再会を心待ちにしながら、日々を丁寧に過ごします。
なつ美が手紙を書いたり、義母・郁子(和久井映見)と化粧を楽しんだりする姿には、ほっこりした日常と少しの寂しさがにじみます。
瀧昌は約束通り1ヶ月の任務を終え、ついに帰ってくるはず…だったのですが。
帰宅した夫の異変に気づく妻
張り切って夕食を用意するなつ美のもとへ、瀧昌が遅れて帰宅。しかし、どこか様子がおかしく、しかも少し酔っている様子。
「誰かと会っていたの?」と尋ねても、「ちょっとね」とごまかすような態度に、なつ美の胸には小さな不安が芽生えます。
義父・篤三との食卓が残した波紋
実は瀧昌、なつ美の父・篤三(高橋努)に呼ばれて、郷里から来た瀬田準太郎(小宮璃央)と共に夕食を囲んでいたのです。
海軍のことを聞かれても、守秘義務のために答えられない瀧昌。
真面目な性格と誠実な態度が裏目に出てしまい、篤三との間に気まずさが残ってしまいます。
この出来事が、なつ美との間にも微妙なすれ違いを生み出すことに…。
第8話の感想|「すれ違い」がリアルすぎる!
なつ美の優しさと寂しさ
1ヶ月ぶりに会える喜びを噛みしめながら、料理を準備するなつ美の姿に、共感した視聴者は多かったのではないでしょうか。
些細な変化に敏感な彼女の感受性が、「夫婦ってこういう瞬間あるよね」と思わせてくれます。
それだけに、瀧昌の曖昧な態度がより切なく映りました。
瀧昌の葛藤と秘密
悪気はなくても、家族を思っての行動が裏目に出る…。
瀧昌の行動は、誠実な人ほど抱えやすい「言えないジレンマ」を描いていて、どこか現代にも通じるリアルさを感じます。
義父との緊張感も、「ああ、こういう場面ってあるな」と思わせる丁寧な描写でした。
視聴者の共感ポイント3選
- 手紙を書くなつ美の可愛さと一途さ
- 夫の様子に不安を感じつつも信じようとする姿
- 義父との初対面に気を遣う瀧昌の健気さ
この3つが揃うことで、視聴者の「こういうドラマ、好き…!」という声が自然に集まった印象です。
注目カップル・芙美子と龍之介の今後
距離が縮まる二人の演出
第8話では、サブカップルである芙美子(山本舞香)と龍之介(小関裕太)の関係にも小さな変化が…。
龍之介がふと見せた優しさや、芙美子の表情の変化など、演出の細かさが光ります。
主役夫婦の緊張感とは対照的に、少しずつ近づいていく二人の姿は、物語の良いアクセントになっていました。
次回への伏線は?
二人の関係にはまだ大きな動きはないものの、「これは進展あるかも?」と思わせる空気感が漂います。
特に芙美子のリアクションや言葉の端々に、恋の芽生えのようなニュアンスが感じられ、次回以降の展開に期待が高まります。
第9話予告から読む展開予想
夫婦のすれ違いは修復される?
なつ美の不安と瀧昌の秘密主義。この微妙なズレがどうなるのか…。
第9話では、少しずつ気持ちをすり合わせていく展開が予想されます。
手紙のやり取りや、何気ない日常の会話の中で、再び“心が通う瞬間”が描かれるのではないでしょうか。
義父との関係はどう動く?
篤三と瀧昌の関係も、物語を通して重要なポイント。
第9話では、瀧昌が自分なりの誠意を見せ、義父から少しずつ信頼を得るようなシーンが期待されます。
昭和の「婿と舅」関係をどう描いていくかにも注目です。
まとめ|“めおと日和”の裏にある感情の揺れ
第8話は、一見すると平穏な日常のなかに潜む「夫婦のすれ違い」や「親との関係性」など、リアルな葛藤を丁寧に描いた回でした。
なつ美の期待と不安、瀧昌の誠実さと不器用さ…。
どちらも悪くないからこそ、ちょっとした行き違いが心に残ります。
“めおと日和”というタイトルの奥にある、ささやかな揺れ動きに寄り添える作品として、多くの視聴者に響いたのではないでしょうか。
第9話では、さらに絆を深める展開が待っていることを期待しつつ、温かな夫婦ドラマを楽しみにしたいですね。